雁坂峠の歴史的な意義

意     義 意    義    の    内    容
日本で一番古い歴史を持つ峠 峠より出土した遺物より、縄文人が雁坂峠を越えて行き来したと考えられる。また、日本書紀景行記に日本武尊が蝦夷の地平定のために利用した道と記されている。
武田信玄公により整備された軍事用道路「甲斐の九筋」の一つ 武田信玄公が他国侵略のため整備したと伝えられる「甲斐の九筋(若彦路、中道路、河内路、雁坂口、萩原口、鎌倉海道、穂坂路、大門嶺口、諏訪口)」の一つである。
罪人放逐の道、武田家武士残党逃避行の道 甲斐国誌によると、雁坂峠は、甲斐府中から丑寅の鬼門の方向にあることと非常に険しい峠道であったので、罪人を国外へ追放する時に用いられた道である。また、武田家が織田信長に亡ぼされる時、武田武士残党が逃避行に利用した道でもある。
信仰の道 甲州の人にとって、ア)山岳信仰三峰権現(妙法、白岩、雲取)詣の道(三峯講の道)、イ)秩父三十四ケ所観音霊場札所巡りの道   
武州・上州の人にとって、ア)甲斐府中善光寺詣の道、イ)日蓮宗身延山久遠寺詣の道、ウ)伊勢講の道、エ)冨士山信仰・富士講の道                                
シルクロード               江戸時代から大正時代まで秩父大滝村の人が繭を塩山の繭取引所へ運ぶ時に利用した道                     
雁の群のシベリアから南国への渡り道            新拾遺集のなかに「秋風に山飛び越えてくる雁の羽むけにゆきる峰の白雪」と詠まれた峠。奥秩父山塊の雁坂峠付近には雁の名が付く山や峠が多数存在(雁坂嶺、雁峠、雁道場、雁ケ腹摺山、牛奥雁ケ腹摺山、笹子雁ケ腹摺山、雁丸尾、雁道 等)することからも雁の群の山越の道であることが伺える。


「雁坂峠」の語源

「雁坂峠」の名前の由来については以下の3説があります。
「雁坂峠」付近には雁坂嶺、雁峠、雁道場、雁ケ腹摺山、牛奥雁ケ腹摺山、笹子雁ケ腹摺山、雁丸尾、雁道等と甲府盆地を囲む山脈には雁の字づいている峠等が多いことより、雁の山越えの場所「雁門」から名付けられたとする(説−3)が有力と見なされています。

説       の      内        容
説ー1 秩父風土記に「日本武尊が草木篠ささを刈り分け通りたまえる刈り坂なり」と記されており、このことからカリサカと名付けられた
説ー2 この峠から罪人を駆逐したことより「駆り、カリ」と呼称されたことに由来                      
説ー3 高山の撓みで峰が低くなっており、雁がそこから山越えしたことにより「雁坂」と名付けられた         


日本三大峠

峠 名 標 高 位         置 主 な 歴 史 的 意 義
雁坂峠 2082m @秩父往還、甲斐と武蔵の国境     日本武尊東征の道、信仰の道、武田信玄甲斐九筋の一つ
A雁坂嶺2289mと水晶山2158mの間の鞍部                          
針ノ木峠 2541m @立山・黒部アルペンルート、信濃と越中の国境 越中佐々成政の厳冬期越えの道
A蓮華岳2799mと針ノ木岳2881mの間の鞍部                                         
清水峠 1448m @清水峠往還、越後と関東平野の国境     上杉謙信上州攻略の軍道、五十里謙信尾根
A谷川岳1963mと朝日岳1954mの間の鞍部                                        


国内一般国道山岳トンネル延長ベスト3

順 位 トンネル名 延 長 道 路 名 所 在 県 名 供用開始年月
第1位 雁坂トンネル 6625m 一般国道140号 山梨県〜埼玉県 平成10年4月
第2位 寒風山トンネル 5432m 一般国道194号 高知県〜愛媛県 平成11年4月
第3位 タラガトンネル 4571m 一般国道256号 岐阜県 平成19年8月


雁坂峠への登山

雁坂トンネル有料道路の料金所の山梨側手前山側チェーン着脱場から雁坂峠に登る事が出来ます。
登山のコースガイドとしては、山梨市HPの 破風山ガイドマップ が分かりやすく、お役に立ちます。

「雁坂峠」付近は、秩父山地の主稜線にあっては珍しい草原的な風景が広がっています。
標高としては、森林限界を越えていないので、本来なら亜高山帯の植生が見られるはずですが、峠を越えてゆく風や霧の影響でこのような植生環境ができあがったと言われています。
なお、同じ秩父多摩甲斐国立公園内の「大菩薩峠」もこんな草原的な植生が見られます。


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